部活や塾などで子供達が忙しく、家族でどこかに旅行出来る機会が減っている。
田舎者である子供達に世の中が如何に進んでいるを見せる教育も兼ねて、都会に旅行することにした。
■初日
朝7時台の新幹線に乗り、大都会を目指す。
目指すと言っても、ただ乗っているだけである。なんの努力もしない。
努力しないついでに、朝7時から呑む。
なんか悪いことをしている感じだ。不良だ。
酒の力とはすごいもので、仙台〜大宮まで爆睡。
目が覚めると
遠くに富士山が望めた。縁起が良い。
まずはグローバルスタンダードを田舎者に見せつけるべく、東京スカイツリーに登る。
んー快晴。周りにも沢山の田舎者がいて少し安心した。
登ってしまってから東京スカイツリーであることを証明する手段はないので、スカイツリーの影を撮ってみた。
すると、子供も同じアングルの写真を撮っていた。血は争えない。
続いて歩いて浅草へ。
途中でパシャリ。ウンコの温かみとスカイツリーの無機質さがマッチしている。
浅草寺のクジはやたらと厳しいとのことで、家族4人がそれぞれ運試し。
日頃の行いがよい、
妻→吉
次男→吉
うむ、当たっている。
日頃の行いがやや不良の、
私→末小吉
うむ、当たっている。朝から酒を呑んでる奴はやや不良だからこんなところであろう。
日頃の素行が極不良の、
長男→凶
うむ、当たっている。
「旅行:悪いでしょう」
既に旅行に来てしまっているのでどうしようもできない。引き返すわけにもいかない。
「書いてあること全部悪いことだよー」と長男だが、その表情は満面の笑みである。
多分彼の話のネタになるのであろう。
さすが極不良、ものともしない。
昼食は適当にラーメン屋に入る。
折角東京まで来たのに、よく仙台で食べている田中そば店に入ってしまう。
仙台でも東京でも、旨い。
夕飯は中華を食すべく、横浜に移動。
20年程は毎年のように中華街に行っては感激しながら中華ライフを送ったものだが、この歳になり不感症になったのだろうか、感想は「なるほどね」くらいになってしまっている。
もともと感受性が鈍い子供達も「なるほどね」くらいであった。
夕食は品珍閣だ。
中華はやっぱり旨い。
子供も「パパチャーハンとは一味違うね」といった感じだ。
そりゃそうだ、プロに失礼であろう。
それとパパにもちょっと失礼である。
■2日目
中華街が朝粥を食しに、またまた中華街へ。
昨晩はオーダー式食べ放題の中華を飲みホ付きで爆食いしたせいか、みんな食欲がない。
しかし、朝粥を食すと決めたのだ。ここは行く。
「馬さんのお店」は朝7時から営業している名店。次男は食が細いので、4人で朝粥3つを頼んだら、店員が嫌な顔をした。田舎者なので許してほしい。
朝粥、旨い。ただ、昨晩のダメージはボディブローのように効いている。なんとか私は食べきり、妻は嫌な顔をされた注文で次男と一杯を完食。長男は満腹+猫舌で残してしまった。もったいねー。でも店員さん、合ってたでしょ、3つでも多いんだって(つーか朝粥食うなよって話だ)。
腹ごなしもあって山下公園から赤レンガなど徒歩で散策したが、何せ朝早く、どの店もやってない。ここでも朝粥7時を意気込んだことがミスチョイスだったか…。
赤レンガの扉は固く閉ざされた感じだ。
営業前なので誰も受け付けない。田舎者だとしても例外はない。「ぜってー開けない感」がヒシヒシと伝わってくる。
年末年始は暦が良く、多くの人が9連休。なのに私は30日がしっかり仕事のため、妻と子供達とはここでオサラバ。3人はもう一泊遊んでいくらしい。
明日の仕事(戦場)に向かう父。東京駅で皆とサヨナラする。
先に千葉に向かう長男のバックからは、中華街で買った木の玩具ライフルの銃口が背負ったリュックから突き出ていた。銃刀法違反で捕まらないかな…。
というか、中華街まで来て木製のライフル銃とは…中華街感ゼロである。
観光地とは不思議なもので、およそ観光地とは無縁の物を売っている。
自分も昔、松島で木刀を買ったなぁ…血は争えない。
さ、私は岩手に戻り、犬をペットホテルから回収し、犬の散歩して、クリーニングだして、大磯砂洗って、明日は仕事に行くか!
偉いぞ、私!!