冬になるとここ岩手は寒いわ雪掻き大変だわで苦労する。
早朝に雪掻きしたのに、仕事からの帰宅後にモッサリモッコリ積もっていてゲンナリすることも多々。
しかし!寒い東北でこその楽しみ。
それは冷燻である。
燻製器内の温度が上がりづらく、冷燻に適した環境である。
これまでも何度か燻製は手掛けているが、中でもスモークサーモンが死ぬほど好きなので今回もDIYすることにした。
先にネタバレするがこれが完成系である。
まずは近くのスーパーでトラウトサーモン刺身用を300gほど購入🐠。
で、サーモン比約4%の塩と少々のブラックペッパーをサーモンに塗りたくり、中の水分を出す。
拘る人はハーブ系を独自に調合してソミュール液に漬け込むみたいであるが、そんなに待てない。
で、塗りたくったサーモンをキッチンペーパーで包み一晩冷蔵庫に置くのだが、キッチンペーパーがなかったのでそこにあったティッシュペーパーで包む。
ティッシュペーパーは、そう、本来鼻を噛むものである。別にも用途はあるだろうが、製造元は生魚のサーモンを包むためには造ってないだろう。
この行為はメーカー側への冒涜であろうか。
翌日、浸透圧によりサーモン内の水分が出てくるのだが、なにせティッシュペーパーで包んだため、ティッシュペーパーがやたらとサーモンに引っ付いて離れない。
ティッシュペーパー製造元の逆鱗に触れたらしい。
そこは頑張る。
大体は取れたな、よし。
もし残っててもティッシュペーパーの燻製だと思って喰えばいい。
物の本によると「燻製の材料はなんでも良い。好みの材料を探りましょう。」なんてことが書かれてたので、極論ティッシュペーパーの燻製もありかもしれない。
いや、それは負け惜しみでしょ。
水抜きしたサーモンを水で洗い流す。
折角振りかけたコショウがみるみる流れていった。コショウを振った意味があるのか分からないが、これは気分の問題である。
水で洗い流したサーモンをラップせずに冷蔵庫で丸一日乾燥。
スモークの乗りは乾燥で決まるらしい。だからここはものぐさでもしっかり乾燥させる。
次の晩は飲み会だったので、じっくり乾燥には好都合だ。
しっかり表面を乾燥させたのち、いよいよ燻製作業に入る。
燻製器。何年も前に知り合いの披露宴に誘われた際、ご祝儀3万円と引き換えに引出物で手に入れたのがこちらの燻製器。時価は恐らく2千円程度なので、収支2万8千円の赤字だ。
しかしだいぶこの燻製器にはお世話になっている。
左下にあるのがスモークウッド。
拘る人は拘るらしいが、物置に眠ってた破片を使う。
私の場合、なんでもよい。味の違い、よくわかんないし。
さみー中、スモークウッドにバーナーで火を付け、約1時間燻製する。
外は寒いので燻製器内の温度は上がらず、いい環境で冷燻が出来上がる。
いいだろ、東北。
燻したサーモンは一日寝かせた方が味が馴染むので、ラップをし、冷蔵庫で一日寝かせた。
私も寝た。
翌日、食す。
うまい。ひたすら美味い。自分で作ったせいか、ひいき目に旨い。
他にもゆで卵や肉、テッシュペーパーなど、いろいろ燻製して遊んでみると楽しいと思う。