「あなたのその優しさが怖い」
中島みゆきの歌詞で出てきそうなフレーズ。
とある日、夕飯どきにカミさんが言う。
「今度の週末、釣りしてきていいよ」と。
あなたのその優しさが怖い
その恐怖に打ち勝つべく、乗っかりましょう、その優しさに。
ところで私の釣りスタイルは「攻め」で、のんびりゆったりすることはない。
渓流はどんどん釣り上がっていくし、海じゃテトラの穴という穴に次から次へとにどんどん落とし込んだり、はたまたジグを一日中投げたり…。
ずっと立ちっぱなし。
とにかく忙しないスタイル。
生き急ぐな、と(戒め)
だから今回は本でも読みながらゆったりとした釣りを楽しみたい。
所謂、ファミリーフィッシング的なアレだ。
とある土曜日、向かうは大槌町。
途中
寂しがりやのドアノブを見つける
運転中、窓に次男がぶつけたソフトテニスボールの跡が気になる
着きましたよ、大槌漁港
今回の目的の通り、アウトドアチェアを用意。
ちょい投げし、鈴が鳴るまで、漫画をゆっくり読み始める。
しかし
のんびりできないのが性
サビキで魚を誘いだしたり、ワームを投げたり。
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」を6冊持って来たのに、結局1冊も読み切れなかった。
リュウグウハゼが釣れた。このリュウグウハゼ、生き餌として有名。
こいつを背掛けし投げ込んだが、ダメだった。
ヒトデが釣れた。
しかし強風である。
波が高く、風で穂先が揺れてアタリがわからない。南からの強風なのだ。
アウトドアチェアが飛ばされるくらいの強風だ。
風を避けるため、箱崎漁港に移動。
ここは根浜海岸の隣で、景色がよい。
南側に山があるので風を避けられるかと思ったが、そう甘くはなかった。
強風の中、一発でキタ!
ドラグをゆるゆるにしてたが、強風の後押しもあり、竿が海に持っていかれそうになるアタリだった。
すかさずアワせ、ずっしりを重い感覚。
手前に近づくにつれて、海中深くに引っ張り込む。
この感覚、カレイである。
はいキター
バケモノ釣れた。マコガレイ?
その場でシメてハラもとった。
45センチ、超肉厚だった。
今シーズン、あまり釣行出来ず、その上釣果もいまいちな一年であっだが、11月も後半に一撃。いい思い出となりました。
もっと寒くなったら、チカ釣りでも行きたいと思う。
さて、カミさんの優しさに乗っかったわけだが、釣りから帰った後、
カミさん「独りで釣り行って楽しんで来たんだから…」
を枕詞とする私への命令が多発したのは言うまでも無い。
追記:ところで今回の釣行、中学頃から使っていたタックルに限界が来ていた為、一新した上で、筆下ろしであった。
ロッドはプロマリン、サーフレイダー3.9メーター。
価格はなんと3,429円!
そしてリールは
シマノ19FX C3000、3号糸巻き付き!
価格はなんと1,938円!
このタックルあわせて、5,367円!
高いアイテムなど要らない。