泊まり掛けキャンプはかみさんからダメ出しを喰らったので、日帰りキャンプすることにしたのだ。
相棒は次男。
本来はメインとして来年受験の長男を連れて行きたかったが、絶妙に部活と塾が毎日続くため、私の休みと合わない。
なので次男だけを連れて行った。
今回向かうのは本州最東端の「魹ヶ崎」がある宮古市の重茂(オモエ)半島。
この場所を選定した事由は、「姉吉デーキャンプ場」があるからだ。
東日本大震災後、日帰り専用のデーキャンプ場に生まれ変わって再開した、という。
泊まり掛けキャンプを諦め、日帰りキャンプをするならこの場所はもってこいだ。
朝マズメを狙うため、朝2時半に自宅を出発したのだが、初めての地、震災後に大きく道路が変わっており、私の古いナビが役に立たない。
携帯をナビ代わりに、なんとか重茂漁港に到着。
結局到着は朝5時。
日が昇っちまった。
早速釣り始める。
1本は投げ竿。
次男はブラクリでテトラ周りを探る。
餌は前の日に塩サバを処理してきた。
私はジグで青物を狙う。
次々に根掛かる→次男が飽きる。
そして湾内を小型漁船がワンサカ走る。
これじゃ危なくて釣りにならない。
おそらくは向こうから見れば迷惑なのは我々の方だが。
場所移動する。
半島の湾内にある白浜漁港へ。
あまりに暑いので、次男は車で待機。
投げ竿に一投目でアタリが来る。
十分に喰わせてから思い切り合わせる。
しかしドラグをゆるゆるにしてたのを忘れてた→バックラッシュ。そして根掛かり。
ラインを解くのに15分を要す→次男は車内で太鼓の達人を達人級に仕上げている。
まずい、まずいぞ。ここまで釣果なし。
爆釣を宣言し、食料は米しか持ってきていない。
当然に近くに商店はない。
時間は10時。
もともと昼過ぎには帰ろうと思っていた。
姉吉デーキャンプ場近くの姉吉漁港に全てを賭けることにした。
到着。
水深はそこそこあるが、あまりに海が澄んでいて底が目視できる。
この時既に「魚を釣って楽しむ」から、「昼飯の食料を確保する」へ変化。
縄文時代から続く、DNAが騒ぎ出し
生きる為に小物を釣ることにした
サビキの仕掛けに変更。
小鯖や小ソイ、小アイナメなどがポツポツ釣れるが、小さすぎて良心が咎めリリース。
ちなみにその時間、次男は車内で鼻血を出していた。
器用すぎる。
私は父親として、食料を確保する義務がある。
漁船の下に隠れているウミタナゴを狙うことにした。20センチくらいあるので、これなら食料として合格であろう。
サビキを落とすと200匹はいるであろうウミタナゴが寄ってくる。
直ぐに釣れた。
うじゃうじゃいるが、食べる分だけ釣り上げた。
鼻血が止まった次男も釣り上げ、これで釣りに行ったという既成事実が出来上がった。
食べる分の4匹のみ確保したが、多分粘れば3桁は釣れそうな勢いだった。
漁港内で下処理。
自主規制で画像なし。
ウミタナゴは胎生。
メッチャ稚魚が出てきて、なんか悪いことをしている気分になったが、そんなことは言ってられない。
我々は今、狩猟民族だ。
下処理を終えて、姉吉キャンプ場へ。
到着。というか、姉吉漁港から車で1分。
このデーキャンプ場。
デーじゃなくてデイとのこと、すんません。
無料である、素晴らしい。
キャンプ場から漁港を望める。
しかしここ三陸沿岸。
清流が海に流れ込むのがすごい。
所謂「河口」がない。汽水域がない。
海釣り、渓流釣りが楽しめるとは羨ましい。
さて、早速調理に取り掛かるため、炊事場へ。
ん?
早く言って
仕方なく、駐車場で調理することにした。
レギュレーターストーブ買っておいてよかったぁ。
途中、管理人が見回りにきて
「火の取り扱いには注意してね」と駐車場で調理すること自体の許可は得た。
さて、食材と調味料は、
釣ったウミタナゴ4匹、米1合、油、塩、めんつゆ。
作るのは
ウミタナゴの天丼
ウミタナゴは塩焼きで食べたことあるが、小骨が多い印象である。さて上手くいくかどうか。
ここに来てエブリィDIYが役に立った。
食堂です。
ノンアル呑んでます。
米を炊き、蒸らしている時間にウミタナゴを3枚に卸し塩を振って臭みを出す。
サバイバルナイフでの3枚卸し、ムズイ。
さて完成!
まずは
コメがオカユっぽい
火にかけている時間が短かったようだ。
芯はない。
天ぷらは
旨い
そして
小骨が多い
しかし釣ってすぐに〆たので、臭みは全くなく、美味しくいただいた。
出発前は「昼食を食べたら魹ヶ崎へ歩いて行ってみよう」なんて話していたが、
30度をゆうに超え、かつ岬まで4キロ。
無論、徒歩でしかいけない。
これは死を意味する。
何をするにも集中力が欠如しているので、さっさと片付けて帰路につくのであった。
秋までキャンプ本番。
雪が降るまでに長男も連れてキャンプに行きたい。