とある金曜日。
休みが取れたので、沢へイク。
ゴミ捨てとチョビ丸の散歩を命ぜられ、出発出来たのは午前9時だった。
これはアングラーとしては失格だ。
でも天気もいいのでイク。
それほど時間もないので、自宅から程近い雫石水系へ。
現場のコンビニで遊魚券を購入。
年間券を買った方が楽なのだが、2万円超え。禁漁期間に計画的に貯金出来る訳もない。
雫石水系の日釣券は1,000円。
先日イッた西和賀は600円と考えれば高価な釣り券だ。
でもガソリン代を考慮すれば割には合う。
さて、まずはお気に入りの沢へ。
この沢、鳥獣保護地区にある。
鳥獣保護地区は「鳥類、哺乳類の捕獲禁止」のため魚類は保護されない。
つまり釣って良い。
この沢、夏にはほぼ枯れる沢で、そもそも漁協の管轄外かもしれない。
そしたら遊魚券必要なかったか…。
自作ミノーを投入。
1ポイント目で2度のチェイスがあるがヒットせず。でも幸先良い。
ところがだ。
そのあとは一向に追ってこない。
遂には大きな岩が連続する上流域に来てしまった。
雫石水系、苦手だ。
ハッキリ言っていい思い出がない。
多くの沢は大きな岩が連続する段々の沢で、チョウチン釣りには向いているがルアーには向かない。
というか、腕が悪いためこういう沢が苦手だ。
名も無きお気に入りの沢諦め、葛根田の別の支流へ。ここもヤマメの実績あり。
と思ったら先客あり。
金曜日だぞ⁉️
どこのどいつが皆が仕事で忙しい金曜日に渓流釣りに行くというのだ。
ワタシもだ
なので許す。
人のことは言えない。
その沢は諦め、志戸前沢へ。
志戸前沢は川幅が広く、木々も少ないためフライフィッシングのメッカだ。
水量が多い川は苦手だ。
どこがポイントかわかんない。
苦手ばっかりだ。
それでも諦めず釣り上がる。
今日ここまで実績なし。
遂には午後2時になってしまった。
釣り方が分からないが、自分が信じた「ここだ」と思うポイントへミノーを投げ込んでいく。
ちなみに自作ミノーは浮力が強すぎて水量がある川の底を泳いでくれない。
悔しいが既製品のDコンに切り替え。
するとやっときた。
ええイワナや
25センチくらいであるが、えらく太い。
太い…
羨ましい
嫉妬するぞこのヤロー
じっくり愛でてからリリースした。
そのあとも挫けず他の沢も歩いたが、この日はこの1匹。
「午前9時に出掛ける」というアングラー精神に反する行動によって制裁を受けたものと思い、大人しく帰路に着くのであった…。