ものぐさ次郎のDIYと熱帯魚

DIYと熱帯魚飼育と諸々の…

うなぎを獲りたい

ニホンウナギの稚魚、シラスウナギが豊漁との嬉しいニュースが飛び込んできた。

ここ2年間不漁が続いていたが、昨年12月からの解禁後1ヵ月半で5トン強の漁獲。これは前シーズンを年間通しての3.7トンを既に上回っている。

安くなれー、ほれ安くなれー!

 


子供との会話の中で「自分の好きな食べ物ランキング」とか、「自分の最後の晩餐ランキング」とか、傍から聞けば「だから何だよ」と思われる他愛のない話なのであるが、私は決まって「うなぎ」を第1位にあげる。

 

「鰻」

既に旨そうな響きと漢字である。

今、小学4年生の次男が毎日、学校の宿題で音読しているのが、ウナギの稚魚である「レプトケファルス」を研究している人の物語である。ウム、うちの小学校、目の付け所かシャープだ👁

 


「うなぎ」

これ程までに旨い食べ物は他にありますか、と聞きたい。誰かに。

多分、高価であまり私の口に入ることがないため、「うなぎ」を奉る分、私の中で絶対価値が高まっているのかもしれない。

 


しかし、もし「うなぎ」が一尾100円だったとしても、私のランキングは変わらない。値段じゃない。

蒲焼、白焼き、どちらも旨い。というか、それ以外の調理法は正直知らん。

 


子供の頃、東京に新幹線(当時は「やまびこ号」)で上京する際の、駅弁「うなぎ弁当」には本当に感動した。

正直、貴乃花の復活優勝時の小泉純一郎の名言「痛みに耐えてよく頑張った。感動した!」を寄せ付けない感動であった。

 


養殖物だっていいのであるが、折角であれば天然物を食したい。

でも高い。

 


んだば、自分で獲るほかない!

 

 

 

ただ、獲るといっても潜って獲るわけではない。置き針と言い、仕掛けをするのだ。

ウナギは神秘的な生き物で、現代の生物学をもってしても未だに良く解っていないことが多い。

海で生まれ、川を遡上する。一言で川と言っても最上流の渓谷にまで遡上することも。

どんだけ泳いでるのさ、って話だ。

 


釣りバカの先輩談では、やはり河口の汽水域がいいとのことだが、ここは沿岸から遠く100キロ以上も離れた地。

可能性は落ちるが、内陸地での漁獲を目指している。

 


「目指している」

なぜ現在進行形かというと、まだ釣れてないからである。

昨シーズン、数度のチャレンジしたものの、私の口に入ることはなかった…。

 


釣れてから語れよ、と言われそうであるが、めげずに道具の紹介である。

 


挑戦しているのは「ペットボトル釣法」。

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必要なものはペットボトル、タコ糸、ハリス、重り、ウナギ用の釣り針、以上である。

ウナギは食べるのが下手な魚、ここはウナギ専用針を用いる。

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非常にシンプル、釣竿すら要らない。

 


ペットボトルを用いた仕掛けはネット上に転がっているので、詳細は省略する。

大事なのは餌となるミミズである。

ミミズはミミズでも、ドバミミズと呼ばれる小指ほどの太さがあろうかという巨大ミミズ、これがウナギのご馳走らしい。

何喰ってんだい、ウナギちゃん。

 


ドバミミズ、うちの近所の公園で直ぐ見つかる。排水用ブロックに落ち葉や土が堆積した部分があり、これをスコップで掘り返すとウジャウジャ出てくる。

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これは冬に撮った場所だが、こんな場所にいる。

「湿った」、「フカフカの落ち葉」、このキーワードだけでヒットする。

ひと掘りで数匹、だったら世の中にどれだけいることやら…考えただけでゾゾタウンである。

 


ウナギの釣りシーズンは割と長期間なのだが、やはり土用の丑の日に併せて食べたいとの思いから、昨年は初夏からチャレンジした。

 


まずは仕掛ける場所の選定である。

通常の河川だと禁漁区だったり、釣り券が必要なので注意が必要である。

 


東北最大の河川である「北上川」。

北上川には確実にウナギはいる。

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北上川に流れ込む用水路を地図上で探し、実際に見にいき、ポイントとなりそうな箇所を探すのだ。

ただ、堰堤など落ち込みがあると、海から遡上してこれないので、そうじゃなさそうな用水路を選ぶのだ。

 


ペットボトルの釣具セットを8セット作成した。

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数が多いほど確率が上がるわけで。

日没前、ペットボトルセットとドバミミズを車に乗せて用水路へ向かう。

ドバミミズはバケツに入れた状態。振動で車内でぶちまけたら泣く。

車内で脱走したら嫌な生き物上位に君臨する。

 


さぁ着いた。

早速針に餌をつけるのだが、渓流釣りなんかで使う小さいミミズだと抵抗が無いのだが、ブッといドバミミズを針にかけるのはあまり気分が良いものではない。

針に刺すとその太い胴体が手や腕に絡みつく。

 

さながらハンマー投げのように重りを利用して仕掛けを遠心力で遠くに飛ばし、手許のペットボトルは流されないように石とかその辺のフェンスなんかにくくりつけておく。

そして翌朝、夜明けと同時に仕掛けを回収するのだ。

 


2019年7月7日。

昨日の仕掛けを回収しにいく。

七夕に何やってんだ…。

 

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立派なコイだ。

七夕にコイ(恋)、でもウナギ(織姫)じゃなかった…。

夏の儚い恋が散った。

 


その後も何日かトライするも、

なかなかTRY MEしない。

アブラハヤなどの外道しか釣り上がらない。

ウナギという出口を感じたい。

Body Feels EXITである。

 


この仕掛けで魚がちゃんと釣れることは分かった、でもウナギは来ない。

 


今年も懲りずにウナギ獲りの挑戦は続く。