ひっさびさの渓流釣り。
オリンピックのための特措法で出来た4連休中のとある日、西和賀に釣りに出かけた。
これが不運の始まりである。
まずは5時半に現場に着く。
いつもの七内川である。
あー渓流は良い。
釣り上がり1時間程度。
愛しのイワナちゃん。
サイズは20㌢程度か。
しかしその後が続かない。
蛙さん。
堰堤まで着いたので沢を変える。
連休ということもあり、アングラーの車が多く停まっている。
ウロウロして、横川の上流に着いた。
ハイ、ここが不運の現場である。
横川の上流は初めて来たが、落差のない単調な流れが続き、ポイントと呼べるポイントはあまりない。
またチェイスがあっても小物ばかり。
お昼を回ったところで納竿とした。
川に並行する形で砂利道が走っているので、そこまで行ければあとは歩いて車まで辿り着くのだが、その「砂利道」までは2mほどあるコンクリートブロックをよじ登らなければならない。
つまり斜め上を見上げると砂利道があるのだ。
なんとか登れそうな箇所を見つけて、まずは2ピースロッドを束ねて高さ2メートルのブロックの上に放り投げた。
すると
「ドボンッ!」
え??
だって川を背にして砂利道に登ろうとしているその方向で、ドボンはおかしい。
嫌な予感がし、慌ててよじ登ると全てが判明した。
左側の草藪から登り、コンクリートブロック。
そのコンクリートブロックに用水路が流れているではないか❗️
下からはその用水路の存在には全く気付かなかった。
下からエイヤで放り投げた2ピースロッドは見事に用水路にインされたのであった。
そしてこの用水路。
膝丈程の深さではあるが、流れがメチャ早い。
リールの重さがあり、グリップ側のロッドは沈んでいたところを救出したが、先のピースはどこにもない。
丹念に探したが
用水路を辿ると、最後は数メートルの高さから滝と化し、それまでつり上がってきた横川へ合流して行った…
嗚呼、愛しのツリモン(大橋漁具)トラッタストリーム…先端のない貴方はただの棒である。
項垂れてカップラを食べるのであった。